鉄道博物館の近くに住んでいる方ならともかく、遠方から行くとなると何回も通うのはなかなか出来ない。そこで1回しかいけない方のために家族連れでも楽しめる巡回方法を公開します!
●到着時間について
開館が10:00だからと言って10:00を目指していくのは愚の骨頂です。まさに「早起きは三文の得」。平日であれば、9:30着、休日であれば9:00前には着くように行くだけで、その後の展開がぐーんと楽になります。一番混雑するのは10:00~13:00ぐらいに行くパターン。たぶん混雑しているだけで、何も体験することが出来ません。早くいけないのであれば、思い切って15:00過ぎに行くのもいいかもしれません。15:00をすぎると予約イベントは体験することが出来ませんが、開館と同時に来たお客様が帰りはじめます。
9:30に現地につくにはニューシャトルのチケット購入や乗換えを考えると、大宮駅に9:00には到着したいものです。平日の9:40に行ってもこの待ち状況ですから!
●ニューシャトルのチケット購入について
ニューシャトルでのチケットはスイカやパスモが使える自動販売機のほかに、有人の窓口で「往復乗車券」を販売しています。現金での購入になりますが、絶対コチラを買いましょう!
こちらがニューシャトルの乗車券販売機。
その横に、
鉄道博物館駅と大宮駅の往復乗車券販売窓口があります。こちらでチケットを買うと、
このような紙製の往復チケットを買うことができます。これは自動改札機を通ることが出来ません。ココがポイント!実は「鉄道博物館」駅では乗降客のわりに自動改札機が少ないかつ、子供連れが多いので、自動改札前は列ができます。なので有人改札のほうが早く通ることが出来るのです。なので、パスモやスイカをお持ちでもここでは使用しないほうがベター。
●博物館チケット購入について
チケットの購入方法は2種類。ゲートに向かって右手に「スイカ」で購入する自動販売機と、向かって左手に現金で購入する自動販売機があります。
こちら「スイカ」購入用。
こちらが現金購入用。
ちなみに流れの速さは現金購入のほうが圧倒的に早く、現金客のための臨時窓口も出来たりします。「スイカ」を持っている人でも現金窓口のほうがすいているのであれば、迷わず、現金で購入することをオススメします。ここでの1分の遅れは後で大きな差が出ます。
●入場後のまわり方について
こうして早めに入場することが出来たら、下記の順番に体験することをオススメします。
- 「ミニ運転列車」の整理券ともし残っていればD51シミュレータの整理券をもらう。
- 体験時間までは山手線や新幹線などが揃う運転シミュレータコーナーへ
- その後先にお弁当を購入。
- そしてジオラマで鉄道模型のデモンストレーションを体験
- そろそろ「ミニ運転列車」の体験時間になるので北棟へ移動。
- 体験後、「ヒストリーゾーン」の「ひばり」車内で先ほど買っておいたお弁当を食べる。
- そしてその後「ヒストリーゾーン」⇒「ラーニングゾーン」をゆっくり鑑賞
- そして屋上から新幹線やニューシャトル、在来線を堪能
- 最後にお土産を買って終了
という流れがいいのではないでしょうか。下にそれぞれのポイントを記しておきます。
●整理券について
整理券は「ミニ運転列車」と「D51シミュレータ」を配布しています。「ジオラマ」に関しては現在は整理券を配布していないようです。
「ミニ運転列車」は3人乗りなので、親2人と子ども1人だったら1枚、親2人と子ども2人だったら親子1名づつ乗ったほうが楽しめますので2枚貰うことをオススメします。
ここで、先ほどの入場券販売でもたつくと大きく差が出る場合があります。開館直後はまだそれほどの列ではありませんが、
開館後30分もすると整理券をもらうだけで長蛇の列が。かつ早い体験時間から配り始めるので、ここは必ず早めに貰うことを心がけましょう。
ちなみに平日の9:40に着いて入館後すぐ整理券に並んだのですが、「D51シミュレータ」は予約整理券配布終了で「ミニ運転列車」は12:00の回でした。
●運転シミュレータについて
予約整理券をもらったら、その時間までの間に入館して左手にある運転シミュレータコーナーに直行しましょう。ここは整理券が無くても楽しめるコーナーでは一番の混雑ポイントです。ここでのオススメは山手線です。山手線と新幹線は実写の映像ですが、京浜東北線と東海道線は実際の映像ではなくてCGです。さらにそのCGの映像が那須野や赤城あたりの映像なので、京浜東北線で運転する雰囲気ではありません。また新幹線より山手線の映像のほうがさまざまな車両とすれ違ったり画面が大きいので迫力ある運転シミュレーションが楽しめます。
新幹線の運転シミュレータ。
京浜東北線の運転シミュレータ。映像はCG。
山手線の運転シミュレータ。実写映像。
このコーナーは開館後は30分程度の待ち時間ですが、すぐ油断してると90分待ちの表示になります。正直言って90分待つのであればあきらめたほうがいいと思います。他の体験のほうが面白いものがたくさんありますので。なので混雑前にどれか1つだけ体験しておわりにするのがいいと思います。
入館して40分すると早くも90分待ちの表示が。。。
●お昼ごはんについて。
ここは判断の分かれるところです。
- 日本食堂でなつかしの食堂車の味を実際の在来線を眺めながら食べる
- お弁当を買ってなつかしの展示車両の中で旅行気分で食べる
のいずれかになります。もし、食堂車に特別な思い入れが無いのであれば、お弁当を買って「ヒストリーゾーン」や野外の「展示車両」で旅行気分で食べることをオススメします。その際のお弁当の購入は絶対11:30前に購入しておくことが大切です。理由はお弁当を買うにも食堂に入るにも長蛇の列になるので。。。
右手下に伸びているのがお弁当購入の列、エスカレータ乗り場手前から左側にごっそり並んでいるのが日本食堂の列。
ヒストリーゾーンや野外の展示コーナーには飲食が可能な車両が結構あります。
ミニ列車「はやて」の乗り場近くにも飲食可能な列車があります。
●トイレについて
他の博物館やイベント会場に比べて男性のほうが圧倒的に多いせいか、女性用のトイレも長蛇の列になるようなシーンはあまり無いようです。ただし休日になると込むかもしれません。穴場は「ミニ運転列車」の乗り場奥にあるトイレ。ココは比較的すいているようです。
●鉄道模型ジオラマについて
こちらの特等席は当然「かぶりつき」の席ですがそこは小学生未満の小さなお子様専用席です。逆に言うと小さなお子さんをお持ちの家族はお子さんだけはきちんと一番前で見せることが出来ます。
しかし大人でもどうせだったらいい席で見たいですよね!ココでの一番の特等席は正面に向かって左手になります。左手にある中央駅からほとんどの電車は発着するので、できれば左側に座ることをオススメします。
中央駅付近のジオラマ。
また、混雑時はデモンストレーション時間以外にも見学が出来ますが、ここは少し並んでもデモンストレーションを見ることをオススメします。混雑時は30分ごとにデモがありますのでそれほど並びません。
●屋上について
屋上から見る新幹線やニューシャトル、在来線もオススメです。余力があったら屋上へあがるのも忘れずに!
●最後に一緒に行く人について
航空ショーや自動車レースも同じかもしれませんが、基本的に鉄道も男性ファンの比率がとても高く、ホントに楽しむのであれば同世代の鉄道ファンといったほうが100倍楽しめます。(世代が違うとヒストリーゾーンでの感動する車両が違ったりしてこれまた厄介です。)
家族と行くのであれば、上記マニュアルにしたがって体験型イベントを重点的にまわるようにしましょう。「ヒストリーゾーン」は好きな人とそうでもない人では大きく所要時間が変わります。「お父さん」としていくときは「子ども」や「お母さん」が退屈しない程度に、節度ある鉄知識で説明してあげましょう!
これから鉄道博物館に行こうと思っているすべての家族が満足できますように!
●参考
ちょっと記事が古くなってきたので、再び行ってきました!
●2010年のレポートはこちら。