「千疋屋」って今まではパフェかフルーツサンドしか食べたことありませんでした。
まあ、これはこれで美味しいのだけれど、フルーツだけを食べたいと思うことも人生コレだけ歳を重ねてくると感じることがあるわけで、そういったところに千疋屋でフルーツ食べ放題なるものがあるという情報を聞きつけ、とは言うものの「千疋屋日本橋総本店」は予約を取るのが至難の業らしいので、内幸町飯野ビル店に行くことにしました。
霞ヶ関や虎ノ門からはすぐ近く。新橋からも徒歩10分ぐらいの場所です。ココからは千疋屋VSお客の90分1本勝負。まさに食うか食われるか。(←ウマイ!)
18:30過ぎに到着したのですが既に店内はバトルが開始されており、空いたトレイもチラホラ。
見たこと無いフルーツもありますが一通りトライしてみました。
とは言うもののほとんどのトレイは空くとすぐに補充されるので、お客様同士の血みどろのバトルロイヤル的な展開にはなりません。女性客が80%以上ですし。
まずは、パパイヤ、パイナップル、スターフルーツ、メロンを一撃。
その後、いちぢくやブルーベリー、マンゴー、スイカを撃破。
バトルの合間には飲み物も、コーヒー、紅茶、オレンジジュース、パッションジュース、レモン水とふんだんに取り揃えられ、もちろん飲み放題。
そのほかに、マンゴーカレーがもれなく付いて来ます。ただしコチラは1人1杯限り。
さらにドリアンとも格闘。初めて食べました。でももう食べることは無いと思います。すぐにカレーで口内調整。
さらにアボカドにも果敢に挑戦。いままでアボカドバーガーしか食べたことないし、そのままを見るのも初めてという、プアーなフルーツライフを送ってきた私は、そこにわさびとしょうゆがあることにびっくりしましたが、それがごはんと一緒に食べると劇ウマなコトを初めて体験。これがカリフォルニア巻きの味になるのねー。おぉー!アメリカ人!でかした!というくらいの経験にKO寸前です。
残り時間も少なくなってきたところで、ふと気づくと1個だけ食べていないフルーツが!それが「桃」。なんか数が少ないらしく出ても10秒もしないうちにすぐになくなっていたらしい。女性の店員さんに
「桃はまだ提供されるんですか?」
と聞いても
「いやー。。。今日は入荷が少なかったようなんで。。。」
とお茶を濁しまくりの返事。仕方ないとあきらめかけたその時に、先ほどの店員さんが私達のテーブルまで来てこっそり
「いまモモが出てきますよ。」
って耳打ちしてくれました。いやーすばらしい!千疋屋!
たぶん彼女は私に言われてもモモを剥いてカットして出すのはシェフにお願いしなければならないし、そのシェフからは入荷が少ないからって言われているし、でもお客さまから「モモはまだ出るんですか」って聞かれるし、とは言うもののそのお客様だけに「モモお待たせいたしましたー。」なんて持って来ようものなら、他のお客様から怒号が飛び交うだろうし、という中で自分に与えられた権限とサービス提供範囲の中でできる最大限の努力が
「厨房から出てくるときにこっそり教えにいく」
というサービスだったのだと思う。今はどこの飲食業でもマニュアル化が徹底されており、それはそれでいいのだがそこに「心」が無いサービス提供が多い中で、先日のはとバスのガイドさんといい、千疋屋の女性スタッフといい、与えられたタスクだけではなく、真摯に相手のことを考えるサービスを提供している方に1週間に2人も会えたことに感謝。
というわけで終了20分前にGETした「モモ」。文句なしに今日食べたフルーツで一番美味しくいただきました。即KOです。これでたったの3150円。そりゃ人気になるわー。ご馳走様でした。